ローマ人の物語 (33) (新潮文庫 (し-12-83))
ローマ人の物語 (33) (新潮文庫 (し-12-83))の口コミ情報
おすすめ度:
時代が一変したローマ, 2008/11/30
帝国の西方では蛮族の侵入が相次ぎ、東方ではササン朝ペルシアの興隆に伴う侵攻が開始され、幾度となく防衛線が突破された困難な時代を取り扱っている。「3世紀の危機」と言われるそうで、西暦でいうと、 211年から284年での73年間のあいだの出来事。この間に22名もの皇帝が乱立したというのだから、政治の混乱は頂点に達したと言って良いのではないか。
本シリーズでは、ユリウス・カエサルの言葉がたびたび引用されてきたが、カラカラ帝の発した「アントニヌス勅令」ほどこの言葉--「どんなに悪い結果に終わったことでも、それがはじめられたそもそもの動機は、善意によるものであった」--が当てはまるものはなかった。この勅令によって属州民を一括してローマ市民としてしまったことにより、ローマ帝国を構成するローマ市民権保有者からは気概を、属州民からは向上心を、国庫からは属州税を、奪ってしまった。ローマ市民が軍団兵をつとめ、属州民が補助兵をつとめることで成り立っていたローマの軍制を破壊した。百害あって一利なしとはこのことであった。
22人の皇帝のうち、雷にあたって死んだカルスを除き、寿命で死んだのはクラウディウス・ゴティクスとタキトゥスの2人だけであった。大半が暗殺され、残りは自殺したり戦死したりした。ヴァレッリアヌスのように、ペルシアに捕らわれて死んだ皇帝もあった。五賢帝時代と比べるとローマ的な公共心の強い人物が減り、ちっぽけなつまらぬ人物が増えた。
人が時代を変えることもあるし、時代が人を変えることもある。人生に必ず終わりがあるように国家にも終焉を迎えるときがくる。国家としてのローマは十分長く生きた。ローマ人たちは、その終焉を少しでも先に延ばそうと努力する。続巻が楽しみだ。
ローマ人の物語 (33) (新潮文庫 (し-12-83))を言及しているウェブページ
-
『ローマ人の物語 (33) (新潮文庫 (し-12-83))』
『ローマ人の物語 (33) (新潮文庫 (し-12-83))』 詳細/レビュー. クリップ( 0 人) リスト管理/履歴. ローマ人の物語 (33) (新潮文庫 (し-12-83)) Amazonで詳細を見る. 装丁: 文庫. 著者: 塩野 七生 ... ローマ人の物語 34 (34) (新潮文庫 し 12-84) 0 人 ...
- flinker.jp/item/detail/
?itemid=429761
- flinker.jp/item/detail/
-
Amazon.co.jp: ローマ人の物語 (33) (新潮文庫 (し ...
Amazon.co.jp: ローマ人の物語 (33) (新潮文庫 (し-12-83)): 塩野 七生: 本 ... ローマ人の物語 (33) (新潮文庫 (し-12-83)) (文庫) 塩野 七生 (著) 2レビュー. 星5つ: ...
- amazon.co.jp/
ローマ人の物語-33-新潮文庫-し-12-83-塩野...
- amazon.co.jp/
-
ローマ人の物語 (33) (新潮文庫 (し-12-83)) エキサイト ブックス
新潮社の『ローマ人の物語 (33) (新潮文庫 (し-12-83))』の紹介ページ。新品価格(¥ 380)、購入者のレビューなど ... ブックス トップ > 書籍情報 > ローマ人の物語 (33) (新潮文庫 (し-12-83)) ローマ人の物語 (33) (新潮文庫 (し-12-83)) 【著】塩野 七生 ...
- www.excite.co.jp/book/product/
ASIN_4101181837
- www.excite.co.jp/book/product/




(1)






