Array ( [title] => ローマ人の物語 (33) (新潮文庫 (し-12-83)) [url] => http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E4%BA%BA%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E-33-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%81%97-12-83-%E5%A1%A9%E9%87%8E/dp/4101181837%3FSubscriptionId%3D1CG9JBFVAV73FHTWA002%26tag%3Dws%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101181837 [binding] => 文庫 [detail] => Array ( [0] => 新潮社 [1] => 塩野 七生 ) [asin] => 4101181837 [img] => http://ecx.images-amazon.com/images/I/31pmWO2kxQL.jpg [imgTitle] => [price] => ¥380 [rate] => 4.5 [rateImg] => 4-5 [review] => Array ( [totalCount] => 2 [summary] => 時代が一変したローマ [content] =>  帝国の西方では蛮族の侵入が相次ぎ、東方ではササン朝ペルシアの興隆に伴う侵攻が開始され、幾度となく防衛線が突破された困難な時代を取り扱っている。「3世紀の危機」と言われるそうで、西暦でいうと、 211年から284年での73年間のあいだの出来事。この間に22名もの皇帝が乱立したというのだから、政治の混乱は頂点に達したと言って良いのではないか。

 本シリーズでは、ユリウス・カエサルの言葉がたびたび引用されてきたが、カラカラ帝の発した「アントニヌス勅令」ほどこの言葉--「どんなに悪い結果に終わったことでも、それがはじめられたそもそもの動機は、善意によるものであった」--が当てはまるものはなかった。この勅令によって属州民を一括してローマ市民としてしまったことにより、ローマ帝国を構成するローマ市民権保有者からは気概を、属州民からは向上心を、国庫からは属州税を、奪ってしまった。ローマ市民が軍団兵をつとめ、属州民が補助兵をつとめることで成り立っていたローマの軍制を破壊した。百害あって一利なしとはこのことであった。

 22人の皇帝のうち、雷にあたって死んだカルスを除き、寿命で死んだのはクラウディウス・ゴティクスとタキトゥスの2人だけであった。大半が暗殺され、残りは自殺したり戦死したりした。ヴァレッリアヌスのように、ペルシアに捕らわれて死んだ皇帝もあった。五賢帝時代と比べるとローマ的な公共心の強い人物が減り、ちっぽけなつまらぬ人物が増えた。

 人が時代を変えることもあるし、時代が人を変えることもある。人生に必ず終わりがあるように国家にも終焉を迎えるときがくる。国家としてのローマは十分長く生きた。ローマ人たちは、その終焉を少しでも先に延ばそうと努力する。続巻が楽しみだ。 [rateImg] => 4-5 [rate] => 5 [date] => 2008-11-30 ) [release] => ) ローマ人の物語 (33) (新潮文庫 (し-12-83)) - / ローマアイテムサーチ

ローマ人の物語 (33) (新潮文庫 (し-12-83))

  • 価格:¥380
  • 新潮社/塩野 七生
  • おすすめ度:4.5(2)

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ローマ人の物語 (33) (新潮文庫 (し-12-83))の口コミ情報

おすすめ度:5時代が一変したローマ, 2008/11/30

 帝国の西方では蛮族の侵入が相次ぎ、東方ではササン朝ペルシアの興隆に伴う侵攻が開始され、幾度となく防衛線が突破された困難な時代を取り扱っている。「3世紀の危機」と言われるそうで、西暦でいうと、 211年から284年での73年間のあいだの出来事。この間に22名もの皇帝が乱立したというのだから、政治の混乱は頂点に達したと言って良いのではないか。

 本シリーズでは、ユリウス・カエサルの言葉がたびたび引用されてきたが、カラカラ帝の発した「アントニヌス勅令」ほどこの言葉--「どんなに悪い結果に終わったことでも、それがはじめられたそもそもの動機は、善意によるものであった」--が当てはまるものはなかった。この勅令によって属州民を一括してローマ市民としてしまったことにより、ローマ帝国を構成するローマ市民権保有者からは気概を、属州民からは向上心を、国庫からは属州税を、奪ってしまった。ローマ市民が軍団兵をつとめ、属州民が補助兵をつとめることで成り立っていたローマの軍制を破壊した。百害あって一利なしとはこのことであった。

 22人の皇帝のうち、雷にあたって死んだカルスを除き、寿命で死んだのはクラウディウス・ゴティクスとタキトゥスの2人だけであった。大半が暗殺され、残りは自殺したり戦死したりした。ヴァレッリアヌスのように、ペルシアに捕らわれて死んだ皇帝もあった。五賢帝時代と比べるとローマ的な公共心の強い人物が減り、ちっぽけなつまらぬ人物が増えた。

 人が時代を変えることもあるし、時代が人を変えることもある。人生に必ず終わりがあるように国家にも終焉を迎えるときがくる。国家としてのローマは十分長く生きた。ローマ人たちは、その終焉を少しでも先に延ばそうと努力する。続巻が楽しみだ。

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